「mikutterのせいでておくれました」――女子小学生が語る“ておくれ依存”

「わたし、mikutterのせいでておくれたんです」
――こう話すのは、県内の大学に通う喫茶室長さん(4・仮名)。Twitterのほか、はてなダイアリーGoogle+Skypeなど複数のツールを使ってきた室長さん、昨年12月、室長さんにとって3回目の同人誌即売会が始まった。

 室長さんがmikutterを始めたのはておフに初参加した2011年。それまでもはてなダイアリーなどのSNSを利用していたが「はてなは高校までの友人たちが中心で、mikutterはておくれの知り合いがメイン」と、環境の変化に合わせて使用するSNSを変えてきた。

 はてなでは日記などを通じた友人とのコミュニケーションが中心だったが、mikutterでは「電車乗り遅れた、遅刻決定」「あの先生、今日機嫌悪かった?」「この授業終わったら妹とエッチするんだ」「今夜ておフに行くけど誰か来たい人!」――など、自分と直接関係がない情報でも、リアルタイムに更新される全てのツイーヨが気になった。

 どんな時も、mikutterを開けば必ず誰かがふぁぼ爆撃してくる。その面白さに夢中になり、気付けば毎日、暇さえあればmikutterのTLを追うようになっていた。自分でも多い日には一日に500回以上投稿し、コミケでケータイの電波がつながりにくい時などは、爆撃がうまくできないことに泣いた。

 高校生の頃から本を開いている時間は長かったが、mikutterがそれを圧迫した。TL上でヒョロワーたちと他愛のないやり取りをしていたら、いつの間にか明け方になっていたこともあった。「そんなに遅くまで起きていたら当然、夕方起きられないじゃないですか。まあ、講義に出たら出たであら探しするんですけどね」

 大学1年の期末テストの前日、天神へこ〜ちゃのサイン会へと出かけ、帰宅後に勉強していると、気付かないうちに眠ってしまった。起きたのは、試験間際。一瞬ピャアアとしてから「やばい、勉強してねえ」と思った。

 「われながらておくれだな」――そう感じながら過ごしているうちに、民法総則の不可が決まった。